「ぼうさいこくたい 2024 in くまもと」参加報告
熊本県視能訓練士会 会長 冨士登 謙司
「ぼうさいこくたい」は、内閣府の主催により、NPO・市民団体等、約400の団体が日頃から行っている防災活動を全国的な規模で発表し交流する、日本最大級の防災イベントです。
今年度は熊本地震から8年目、令和2年7月豪雨から4年目にあたる年であり、10月19日(土)~20日(日)、熊本城ホールや国際交流会館、花畑広場において開催され、2日間で約17,000名の方が来場されました。
今回、私は日本に1台しか配置されていない「ビジョンバン」(眼科医療支援車両)の説明要員として参加しました。「ビジョンバン」は東日本震災後、宮城県地域医療計画の一環として、宮城県眼科医会により、2013年2月に作製されました。2016年から日本眼科医会に移管されましたが、現在も金沢市に保管されています。
「ビジョンバン」は、眼科検査で必要な暗室機能を備えており、視力・眼圧・眼底検査を行う基本的な眼科検査機器が搭載され、活動の目的により医療機器の変更が可能です。今回は光干渉断層計やスポットビジョンスクリーナーも搭載されていました。本年1月1日に石川県で発生した能登半島地震においても、被災者支援活動として派遣されました。
本県で激甚災害が発生した場合、検査要員を募りますので会員の皆様のご協力をお願い申し上げます。
〈活動内容〉
・眼科総合健診・目の健康相談
・眼疾患啓発活動
・激甚災害が発生した時の被災地支援
・眼科医療の啓発活動
〈主な被災地での活動実績〉
・2016年パラオ共和国での国際支援
・2018年7月15日、16日 岡山県倉敷市真備町被災支援活動
・2019年10月22日 宮城県大崎市台風19号による豪雨災害被災支援活動
・2024年1月20日、21日 石川県能登半島地震被災支援活動
第65回日本視能矯正学会 発表報告
熊本大学病院 中山周三
2024年11月2日・3日に栃木県宇都宮市で開催されました、第65回日本視能矯正学会にて一般演題の口演をして参りましたのでご報告いたします。
発表演題は「複視に対し片眼遮閉療法を希望する場合の斜視角の傾向」です。
本研究では、複視に対し遠見水平偏位が19⊿以上の場合、片眼遮閉療法を希望する傾向にあることが明らかになりました。
私の発表は、初日で第2会場の最初の演題でした。また、発表直前、他会場から多くの方が移動して来られ会場は賑わっていました。
日本視能矯正学会では、昨年に続き2年連続、3回目の発表とはいえ、緊張や不安はありました。しかしながら、会場では多くの方にお声掛けをしてもらい、加えて座長には視能訓練士協会理事 冨士登謙司様及び大北陽一様が担当されていましたので心強く感じました。
そのため、発表は落ち着いてでき、また、会場から多くの質問がありましたが、しっかり対応できたと思います。
今回の学会で、有意義だったのは、自分の発表はもちろんのこと、多くの業者様及び視能訓練士の皆様とお知り合いになり、その中で大きな役目をいただいたことです。
ところで、発表後の夜は、宇都宮名物の餃子を食べ、温泉で英気を養いましたので、今後は新たな気持ちで臨床と研究の両輪で頑張っていこうと思います。
最後に本研究に関しまして、ご多忙の中、多大なご協力をくださりました、教授 井上俊洋先生、瀧原祐史先生、堀田明俊先生に深謝申し上げます。また、冨士登謙司様には多方面でご協力をいただき感謝の念に堪えません。
熊本 ゴールボール体験談 熊本大学病院 視能訓練士 高倉様
皆さまはゴールボールをご存じでしょうか(・・? とにかく面白いのでオススメです(/ω\)
なんと!今年のパリパラリンピックではゴールボールで日本男子が初の金メダルを獲得、盛りに盛り上がりました‼障害者スポーツとして親しまれているゴールボールを体験しに、熊本県ゴールボールサークル(GB熊本)に参加させていただきました。
ゴールボールというのは、アイシェードという目隠しを行い、相手ゴールに鈴の入ったボールを投げそれを防ぐのを3vs3で行うシンプルな競技です。
「言葉」のコミュニケーションと「音」を頼りに行うスポーツなので、より聴覚が研ぎ澄まされます。普段視覚情報を元に動いている私は大変苦戦しました…。そんな中GB熊本の方々が「言葉」で励ましサポートしてくださったおかげでとても楽しめました!
「言葉」のコミュニケーションが足りていないと気付かされる場面も多く、とても良い機会となりました!視覚障害者のスポーツとして親しまれていますが、全盲や弱視の方だけでなく健常者の方も楽しめるスポーツで、小学生から高齢者の方まで幅広い年齢層の方が参加されていますので是非一度体験してみませんか!
毎月2回(不定期) 日曜日の10:00~13:00 場所は熊本県立盲学校です。
他にも、熊本では視覚障害者を主としてボルダリングやウォーキングのイベントを行っております。「くまモンキー」という名前で活動しておりますのでそちらもご興味ある方はご確認ください♪
健常者のボランティアも随時募集しております。参加ご希望や詳細を知りたい方はぜひお気軽にご相談ください。
下記にお問い合わせ先を記載してます!
GB熊本(ゴールボール熊本)
● Instagram --- @gbkumamoto
くまモンキー(ボルダリングサークル)
● Instagram --- @kumamonkey2018
第39回九州視機能研究会参加のご報告
6月30日(日)に大分県のソレイユ労働福祉会館にて第39回九州視機能研究会が開催されました。
熊本からも熊本大学病院の森雅恵が一般演題を、熊本大学病院 中山周三が一般演題座長と次期開催挨拶を行いました。
その他にも特別講演・教育講演・招待講演もあり充実した内容でした。
大分県内外より多くの参加者がおり闊達な意見交換の場となっておりました。
いよいよ次回の第40回九州視機能研究会は熊本での開催となります。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
熊本大学病院 坂井 勇太(熊本県視能訓練士の会 広報)
第39回JSCRS学術総会参加のご報告
6月28日(金)~30日(日)に福岡国際会議場および福岡サンパレスホテルにて第39回JSCRS学術総会が開催されました。
熊本からは、佐藤眼科の花月陸さんと上天草総合病院の蕪龍大さんが29日(土)のインストラクションコースで講師を務めました。
また、ランチョンセミナーでは上天草総合病院の竹下哲二先生、蕪龍大さんが発表を行いました。
ポスターによる学術展示では、熊本労災病院の吉積華子先生、上天草総合病院の岩崎が発表を行いました。
その他多数の一般演題やセミナー、企業展示があり、全国から医者や視能訓練士、看護師など眼科に関わる様々な職種の方々が参加されていました。
上天草総合病院 岩崎 留己(熊本県視能訓練士の会 広報)
第94回九州眼科学会のご報告
5月24(金)~26日(日)に第94回九州眼科学会が熊本城ホールにて開催されました。
25日(土)の視能訓練士教育プログラムでは冨士登 謙司(くまもと森都総合病院)、森 雅恵(熊本大学病院)が座長を務めました。
その他にも様々な分野の講演や一般演題、セミナーや企業展示など充実した学会であり、県内外より多くの方々が参加され、闊達な意見交換の場となりました。
第12回 熊本県視能訓練士の会
健軍桜木眼科 院長
岩尾圭一郎先生
シーズアスリート
ゴールボールシニアアドバイザー
浦田理恵 様