熊本県視能訓練士会 ホームページへようこそ
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熊本県視能訓練士会は、「熊本県下の視能訓練士の学術及び技術の向上に努め、若手の育成を含めた知識の向上・共有や情報交換の場、また地域医療の発展に資すること」を目的として2011年6月に発足し、2014年に公益社団法人日本視能訓練士協会の生涯教育事業に認定されました。
2025.7.2 更新
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🔶 保育園児の視力検査のご報告☟
🔶 第40回日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)学術総会のご報告☟
🔶 第95回九州眼科学会「視能訓練士教育プログラム」のご報告☟
🔶 チャリティーコンサートへの参加報告☟
🔶 第13回熊本県視能訓練士の会 開催報告☟
保育園児の視力検査
熊本大学病院 坂井勇太
この度、社会福祉法人紫水会 黒髪幼愛園様で年中・年長児を対象とした園児の視力検査を行ないましたのでご報告いたします。
黒髪幼愛園様は、子どもの弱視や視力低下の早期発見、予防を目的とした園児の視力検査を毎年実施されておりましたが、より専門的に視能訓練士による視力検査を実施し、園児の疾病予防や早期治療へと繋げていく必要性があるとの考えに基づき、本会へのご依頼をいただきました。
事前に保護者への問診や園児に対し視力検査の練習をしていただいていたこともあり、検査当日はスムーズに検査に臨むことができました。
年中・年長児併せて80名ほどの検査を行いましたが、屈折異常等が疑われる園児に関しては屈折検査を、斜視等が疑われる場合は眼位検査をおこない、結果を保育園とも共有いたしました。
社会貢献活動として本会としても有意義な時間となり、ご依頼いただきました黒髪幼愛園様には感謝申し上げます。
また、今回の活動に快く機材のご提供をいただきました株式会社JFCセールスプラン様、アールイーメディカル株式会社様には感謝申し上げます。
株式会社JFCセールスプラン https://www.jfcsp.co.jp/
アールイーメディカル株式会社 http://www.re-medical.co.jp/
熊本県視能訓練士会 会長 冨士登謙司
広報 坂井勇太
第40回日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)学術総会
健軍桜木眼科 市岡良一
2025年6月20日(金)から22日(日)の3日間にわたり、JSCRS学術総会が福岡市の福岡国際会議場・福岡サンパレスにて開催されました。白内障手術のみならず、眼内レンズや眼内コンタクトレンズ(ICL)を含む屈折矯正手術など様々な最新の知見を学ぶことのできる学会です。
インストラクションコースで「白内障同時手術の術前検査のポイントと術後精度~緑内障編~」との演題で登壇し、最近のMIGSについて、また白内障同時手術の際の留意点について、当院で得た知見を踏まえながら講演いたしました。このような全国学会での教育講演の発表指名は私にとって初めての経験でしたが、同僚COや岩尾院長のアドバイス、座長の先生方や同じコースの演者の先生方のサポートもあり、充実した発表であったと思います。
今回このような機会を与えていただいたことは自己研鑽の良いチャンスとなりましたし、私が常日頃から考えている緑内障診療・検査のポイントを広く知っていただける場であったと思います。加えて、一線で活躍されているCOの方々と繋がりを構築できたのも大きな収穫でした。
今後、ますます経験を積み重ね、新たな知見を発表できるよう研鑽して参りたいと思います。
第95回九州眼科学会「視能訓練士教育プログラム」
くまもと森都総合病院 冨士登 謙司
九州各県の13大学により持ち回りで開催される九州眼科学会は、久留米大学眼科(吉田茂生教授)主催にて、5月30日~6月1日にアクロス福岡にて行われました。今年の視能訓練士教育セミナーは、「ワンランク上の視能訓練士を目指して」をテーマに、3名のスペシャリストの先生方にご講演いただき、主催施設の視能訓練士 伊東淳一先生と私が座長を務めました。
馬込和功先生(福岡国際医療福祉大学)には、屈折の経年変化についてご講演いただき、今後の眼鏡処方時に取り入れたい内容でした。田村省吾先生(福岡国際医療福祉大学)には、3歳児視覚検査を効率良く、精度高く実施できる方法についてご講演いただき、大変興味深いものでした。新井三樹先生(新井眼科医院)にご講演いただいた「私にもできるロービジョンケア2025」は、ロービジョンケアを身近に感じ、私も早速実践したいと思いました。
今回は150名もの方々にご参加いただき、会場からは、「モチベーションが上がった」「自らのスキルがワンランク上がった」とのお声をいただき、成功裏に終了しました。九州眼科学会は医師や視能訓練士、その他のメディカルスタッフの垣根が無く、ディスカッションができるアットホームな学会です。来年は5月29日~5月31日の日程で、宮崎県にて開催されます。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
視覚障がいのある方々によるチャリティーコンサート
― 音楽の力が心をつなぐひととき ―
2025年3月30日(日)、熊本市障がい者福祉センター希望荘にて、視覚障がい者によるチャリティーコンサートが開催されました。主催は、熊本市視覚障害者カラオケ愛好会「三光会」代表の西田洋一氏(元熊本点字図書館館長)です。
当日は晴天にも恵まれ、130名を超える来場者が集い、会場は終始温かな雰囲気に包まれました。出演者は約20名。いずれも視覚に障がいのある方々で、プロ・アマを問わず、三味線、サックス、ギター、ジャズピアノ、大正琴など多彩な楽器演奏や歌を披露し、それぞれの音楽の力で聴衆を魅了しました。
来場者の中には、「自分も目が見えず、この2年間は家に引きこもっていた、思い切って参加して手拍子をしたり一緒に口ずさんだり、忘れていた楽しさを思い出した」「このコンサートで元気をもらい、あと20年は前向きに生きたいと思った」といった声も聞かれ、音楽が人々の心を励ます力を改めて感じさせるひとときとなりました。
視力が落ちたことで、かつて好きだった音楽を諦めてしまった――そんな患者さんに出会うことがあります。だからこそ、今回のように視覚に障がいがあっても音楽を心から楽しんでいる方々の姿は、「音楽は視力に関係なく続けられる」という希望を届けてくれると感じました。
三光会では希望荘にて定期的に練習会も開催されています。音楽が好きな方や、新たなつながりを求めている方にぜひご紹介いただければと思います。
最後に、当日会場の誘導や写真撮影など運営にご尽力くださった上天草総合病院眼科の岩崎さん、いでた平成眼科クリニックの菅野さん、また快く後援して頂きました熊本県視能訓練士会の冨士登会長に感謝申し上げます。
文責:いでた平成眼科クリニック 木下雄貴
2025年3月に開催しました、第13回熊本県視能訓練士の会にて主管を務めさせていただきました。
今回は、県内だけでなく、県外からの参加もあり、108名もの参加者の皆様に参加いただきました。
一般演題も6題と多く、発表者の皆様には研究や実践をもとに貴重なご報告を頂きました。
様々な発表があり充実した情報交換の場となったのではないかと思います。
今回、主管として携わらせていただき、本会の事務局の皆様をはじめ、関係者の方々にはたくさんのご協力を賜り、無事に会を終えることができましたこと、改めて感謝申し上げます。
また、ご参加いただいた皆様にも心から感謝いたします。
主管:すみれ眼科 スタッフ一同
©2010熊本県くまモン
~熊本の風景~
本会会員が撮影した熊本県内各所の風景を掲載していきます📸